ウラン採掘/精錬・核燃料製造・核廃棄物被害

   <インド・ジャドゥゴダのウラン鉱山から廃液が流されている居住地周辺のため池>       (写真:Ashish Birulee)

ウラン採掘・精錬の被害

健康被害: ウラン鉱山の労働者は、鉱石から放出されるラドンガスとその娘核種を吸入することにより、古くから肺がんのリスクが高いことが知られています。また、ウランの化学的毒性により、肝臓や腎臓の障害を引き起こす可能性も示唆されています。

環境汚染: 採掘や精錬の過程で生じる大量の「鉱滓(こうさい)」や残土が、適切に管理されずに放置されることがあります。これらには放射性物質が含まれており、雨などにより周辺の土壌や水源に漏出し、広範な地域汚染を引き起こす原因となります。

社会問題: 採掘や汚染の被害は、経済的・社会的に弱い立場にある先住民族コミュニティに押し付けられる傾向があり、核の人種差別や環境正義の問題として指摘されています。

 

核燃料製造の危険性

ウラン濃縮・加工: 精錬されたウラン鉱石は、原子炉で使えるようにウラン235の濃度を高める「濃縮」や「加工」のプロセスを経ます。この過程では、六フッ化ウランなどの化学的に有害な物質が扱われ、事故時の化学毒性や放射線被ばくのリスクが存在します。

労働安全: これらの施設内での作業においても、放射性物質の管理や労働安全対策が不可欠です。 

 

核廃棄物被害

廃棄物の種類: 原子力発電などにより発生する放射性廃棄物は、放射能レベルに応じて高レベル、中レベル、低レベルなどに分類されます。特に使用済み核燃料の再処理によって生じる高レベル放射性廃棄物は、極めて高い放射能を持ちます。

長期的な隔離: 高レベル廃棄物は、放射能が自然界のウランと同程度になるまで10万年といった途方もない長期にわたって、生活圏から隔離する必要があります。処分方法と課題: 現在、多くの国で最も確実な処分方法と考えられているのは、地下深くに埋設する「地層処分」です。しかし、適切な処分地の選定は難航しており、最終的な処分方法や場所が未だ確定していないケースが多く、将来世代への負の遺産となっています。ずさんな管理による汚染: 過去には、核廃棄物がドラム缶に入れられて野ざらしにされるなど、ずさんな方法で管理された結果、周辺地域で深刻な放射能汚染や健康被害を引き起こした事例も報告されています。 

 

 

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ジャドゥゴダ(インド)のウラン鉱山 「世界のヒバクシャ」IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ポスター展より
インド東部ジャルカンド州ジャドゥゴダ周辺のウラン採掘は、インドの核兵器開発の原料になるとともに、強大な環境破壊に及んでいる。先住民族アディバシの人々は、ウラン鉱山での労働や鉱山からの放射性廃棄物の周辺に居住することにより、絶えず放射線を浴びるため、死産、異常出産、先天性障害が多発し、今もなお重大な健康問題を抱えている。
インドウラン鉱山.pdf
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