核実験による被害

                                             <写真:アメリカ国防省>

世界の核実験は1945年から2000回以上実施され、主に米ソ仏中英により行われた。大気圏内核実験による「死の灰(放射性降下物)」は地球規模で拡散し、マーシャル諸島やネバダ州など実験場周辺の住民や軍人、漁船(第五福竜丸など)に、がんや健康被害、環境汚染、強制移住などの長期的で甚大な「グローバルヒバクシャ」被害をもたらした。 

 

核実験による主な被害実態

累計回数と主な実施国: 2023年までに計2063回(未臨界実験除く)。米国1030回、旧ソ連715回、フランス210回、英国・中国各45回、インド・パキスタン・北朝鮮各6回。マーシャル諸島での被害: 1946~58年、米国がビキニ環礁などで67回の核実験を実施。エニウェトク環礁の4島が消失、島民の強制移住、汚染による帰還困難が続いている。

 

健康被害と被爆:

死の灰(放射性降下物): ビキニ事件(1954年)では第五福竜丸の乗組員が被曝、ほか約992隻の日本漁船が放射能汚染。

風下住民(ダウインウィンド・ピープル): 米ネバダ州や旧ソ連セミパラチンスクの周辺住民において、がん、白血病、甲状腺機能障害が多発。

被爆兵士: 核実験に従事した米軍・英軍兵士に健康被害。

環境破壊と長期的影響: 大気圏内実験(1980年まで)は地球環境を広範囲に汚染。残留放射能は「ルニット・ドーム」などに封じ込められているが、環境汚染は長期化している。

地域文化の破壊: 居住地を追われた人々の伝統的な生活や文化が根底から破壊された。 

1980年以降は地下実験に移行したため環境への直接的な放射能拡散は減少したが、核兵器が存在する限り、実験の犠牲者は「終わらない」被害に苦しみ続けている。 

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マーシャル諸島 「世界のヒバクシャ」IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ポスター展より
1946年から1962年の間に106回の核実験がマーシャル諸島で行われた。
マーシャル諸島核実験.pdf
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